社員インタビュー

航空機やヘリコプタに
使用される部品の
製作・組立用治具を設計製作

Arisa T.(ものづくり工学科 航空宇宙工学コース 卒) 2016年入社 航空・宇宙事業部 (※2018年時点)

洋服作りで使う型紙のような治具もあります

航空機やヘリコプタの部品製作や組立て現場で用いられる治具の設計製作を担当しています。わたしが担当している治具は、製作した部品が正しい形状になっているかチェックすることを目的としたものもあれば、部品を製作する際に穴開けをガイドしたり、穴位置を確認したりすることを目的にしたものもあります。

治具の素材もさまざまで、例えば穴開けガイドなどはアルミ素材で製作するため、設計をして製作会社に依頼します。一方、形状チェックや穴位置の確認用の治具などは、マイラーフィルムと呼ばれる半透明のポリエステル樹脂に印刷して製作します。治具にもいろいろな種類があり、わたしが担当しているものには洋服を作る時に使う型紙のように使われる治具もあります。

航空機の治具の場合は、図面がデジタル化されているのでそれほど大変ではありませんが、ヘリコプタの場合は紙の図面しかないものも多く、まずは図面からデータを拾うデジタイズ(デジタル化)する作業から始めることも多々あります。紙の図面の場合、ある箇所の詳細については別の図面に描かれていることも多く、3~4種類の図面から目的の箇所を追っていくので非常に大変な作業です。とは言うものの、宝探しをしている、または迷路を制覇していくような面白さが味わえます。

ひとつの治具を作るのに何種類もの紙の図面を追う

つい先日、わたしが生まれるより前に生産されたヘリコプタの部品の形状確認用治具の製作を任されました。この仕事も形状データがなかったため、何種類もある紙の図面を追って形状を得ることにしました。特に苦労したのが曲線部分の形状です。曲線の両端、中間点と思われる部分を結んでデータ化したのですが、ほぼ一発でその形状を現図と一致させることができました。そのときは自分の成長を感じることができて、とても嬉しかったですね。

入社して学んだことやこれからの目標

学生時代は人力飛行機を作成するサークルに入っていました。その際に、翼を切り出すために治具を使っていました。その時に「治具ってスゴい!!」と思い、航空機などの飛ぶものにかかわれ、そのような治具を設計できる会社を探し、タマディックを選びました。

入社して学んだことは、コミュニケーションと報・連・相(報告・連絡・相談)が大事だということです。今の仕事は所属しているチームメンバーのほか、検査員の方や現図係の方など、多くの人とかかわります。いかに話を正確に早く伝えて理解してもらうかが重要です。そういった方とは電話で話すことになるので、以前は苦手だった電話での通話も克服し、最近では慣れてきました。

目指しているのは今の上司です。知識や経験も豊富で、さまざまなトラブルも解決できる調整力と人徳を持っている方です。そういう上司に一歩でも近づけるよう、何事にも臆せず挑戦していきたいと思っています。

タマディックのいいところ

設計した治具が不適合品だったことがあり、その時はみんなで知恵を出し合って乗り越えました。お互い支えあう仲間意識のある会社だと感じています。また、わたしのグループはプライベートでも仲が良く、都合が合えばみんなでバーベキューをしたり、スキーに行ったりするのですが、そういうイベントには家族の方も参加したりします。プライベートの姿も見ることでお互いをより知ることができていると思います。ですので、上司に相談も気軽にできますし、仕事だけではなくプライベートな相談をすることもあります(笑)。

学生へのメッセージ

「やりたいことはいつか見つかる」。これはわたしが学生時代に言われた言葉です。わたしは学生時代に治具に出合い、それに携わりたくてタマディックを選びました。やりたいことがわからない人は、興味のあるものに目を向けて、仕事選びをしてみるといいと思います。決して「給与がいいから」というような目先の理由だけで選ぶことのないようにして欲しいです。

仕事で使う三種の神器

「挨拶」「笑顔」「度胸」挨拶は社会人のマナーとしてだけではなく、早く顔を覚えてもらったり、朝から顔を上げて前向きに仕事に取り組むためにも欠かせません。それと同じく大切なのが笑顔。(自分はそうではないのに)不機嫌そうなどと言われることもあるので、なるべく笑顔で仕事をするよう心がけています。3つめは度胸。自分よりも知識や経験のある人にでも、臆せずものを言える人は重宝されます。度胸は仕事をするうえで欠かせない武器だと思います。

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