社員インタビュー

ピックアップトラックの
荷台リアベッドの車体設計

Shun M.(自然科学研究科 機械システム工学専攻 修了) 2014年入社 東京事業部 車両開発部

仕様を満たす部品の形状を検討する車体設計

大手自動車メーカーのピックアップトラック(小型のトラック。キャビンと開放式のベッドが一体になった車)の荷台であるリアベッド部分の設計を担当しています。ピックアップトラックは日本ではあまり普及していませんが、海外では農作業用や商用はもちろん、乗用としても人気の車種です。わたしが設計を担当しているピックアップトラックも、ほとんどが海外の工場で生産されています。設計業務はお客さまである自動車メーカーからの仕様を基に、強度や耐久性などを満たすよう部品形状を検討することから始まります。その図面を基に加工を工場に依頼します。その検討から依頼までを、わたしたちが担当します。自動車は多くの部品で構成されていますが、リアベッド部分だけでも部品点数は100個~200個あり、それをチームで分担して設計しています。

わたしたちが担当しているピックアップトラックは5カ国の工場で生産されています。国によってサプライヤーが異なることもあるため、車種が同じでも国ごとに設計が必要になる場合があります。しかも生産工場やサプライヤーは海外メーカーとなるため、設計図面や書類はすべて英語です。慣れるまでは少し大変でした。

難航したフェンダープロテクターの一体化形状プロジェクト

最も印象に残っているのは、フェンダープロテクターという自動車のタイヤの空間部分の部品を一体化形状にするプロジェクトです。設計の基礎をたたき込まれ、ようやく慣れてきた頃に携わった案件です。このプロジェクトの目的は、ふたつの部品を一体化させてコストダウンを図るというものでした。成型のしやすさと必要な部品性能を同時に満たすことが難しく、何度も上司に相談したり、サプライヤーと打ち合わせをしました。無事に達成できたときは、本当にうれしく感じました。

入社して学んだことやこれからの目標

「伝えなければならない要点」を正確に把握することがどれだけ大事かを学びました。業務を進める中で、さまざまな部署とやり取りをしますが、必要とする情報はそれぞれの部署によって異なります。「この人が求めている情報はどういうことか」と伝えるべき内容を改めて整理し、相手の立場に立って話すことを心がけています。

小さい頃から車やロボットが好きで、ロボットやヒーローもののアニメをよく見ていました。そのうち、そのキャラクターのプラモデルを作るようになり、ものづくりに関心を持つようになりました。そしていつの間にか車やロボットに関連したものづくりの仕事に就きたいと考えるようになり、現在に至ります。小さい頃からの夢だった自動車の仕事に携わることができ、日々充実しています。これからの目標は、自動車の設計において幅広い知識を得て、みなから頼られる存在になることです。そんなエンジニアを目指しています。

タマディックのいいところ

会社行事が盛んな点です。この間は、部署のレクリエーションで山梨県立リニア見学センターに行きました。見学センターは時速500kmで走行する超電導リニアを間近で見学できる日本唯一の施設。個人で行くにはなかなか足を伸ばせない場所です。そこにみんなで訪れ、実際に走っている様子も見学でき、充実した時を過ごしました。もうひとつの良さは、研修制度が充実しているところです。例えば英語研修もいろんなコースが用意されているので、自分の実力に合わせて勉強することができます。

学生へのメッセージ

自分のやりたいことが決まっているなら、あとは突き進むだけです。迷わず自分を信じて、やりたいことができる場所を選んで欲しいです。わたしも車やロボットが好きという気持ちを大事にして就職活動をしたからこそ、今やりたかった仕事に就けたと思っています。もし「やりたいことはあるけど、自分には無理かもしれない」という気持ちを持っている人には、「初めから何でもできる人はいない。挑戦しましょう」という言葉を贈りたいと思います。何事も自分を信じてチャレンジです。

仕事で使っているツール

「電子辞書」自分が所属している部署のプロジェクトでは、お客さまの海外拠点や海外サプライヤーとのやり取りも多いため、電子辞書は必須です。メールでのやり取りなどに大活躍します。英語での会議もあったりするのですが、その場合は通訳のサポートがあり、英語が苦手な方でも心配いりません。

一日のスケジュール
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