自動搬送システムや工作機械
ものづくりをグローバルに支える
機械や機器の設計・開発
FA・ロボットテクノロジー事業部
メカニカル技術部 部長
森 典昭
自動搬送システムや工作機械の機械、電気、ソフトウェアを設計・開発
FAシステムや自動搬送システムなどを手掛けています。主には搬送システムや工作機械本体と、その周辺機器における機械設計・電気設計・ソフトウェア設計などが挙げられます。搬送システムでは、食品や通販、タイヤメーカーなどの大型倉庫で使用される一般物流向けのものや、半導体製造工場で使用されるクリーンFAシステムも請負っています。新製品の設計だけではなく、既存製品の改善や製造時のコストダウンを図るための技術や仕組みを考え、実現する案件も数多くあります。
近年は、弊社の中国現地法人・多摩機電設計（上海）有限公司と一緒に仕事を行うことも増えてきました。現在、中国では巨大な半導体製造工場が次々と建設されており、搬送システムのニーズもますます高まってきています。今後はより一層、多摩機電設計のメンバーとともにグローバルな仕事をする場面が増えていくと思います。
FAは工場を動かすためのものづくり。規模の大きさも醍醐味
半導体製造工場向けの無人搬送システムでは、振動を最低限に抑えつつ、搬送スピードを向上させるという改良案件がありました。サイクルタイムを上げるためには搬送システムのスピード向上が必要ですが、その分振動も大きくなります。半導体の製造現場において、塵や埃はもちろんですが、わずかな振動による衝撃も大敵です。このような相反する条件をいかに満たしていくか、その仕組みを考えて提案するのがわたしたちの役割です。提案が認められ、量産に至ったときは大きな達成感が得られます。
回転する素材に刃物を当てながら切削する「CNC旋盤」と呼ばれる工作機械があります。わたしたちは、その本体の設計を担当するだけではなく、旋盤加工されたワークを次のプロセスに移動させるための搬送設備、さらに加工後の洗浄機や計測機などの周辺機器も担当しています。お客さまにとっては、旋盤加工以外の工程も自動化してトータルで提供できることがセールスポイントです。工作機械本体から周辺機器まで任せて頂いているのは、弊社の技術力を信頼していただいているからでしょう。
わたしたちが担当するFAの分野の魅力は工場を動かすためのものづくりです。担当する仕事の規模が大きいところも魅力ですが、なんといってもわたしたちが設計したシステムが、製造業に大いに貢献しているのも魅力でしょう。
「ものづくりが好き」。これが絶対条件
欲しい人材の絶対条件は、ものづくりが好きであること。これは機械でも電気でもソフトウェアのエンジニアにおいても、求められる資質です。お客さま構内に設計室があるので、自分の設計したものが実際の工場で組み立てられていく姿を目にすることもできます。また実際に組立を担当する現場の方や、実際にその設備を使われている方とも話をする機会もあります。そういう意味では、人と話をしながら物事を進めていくことに面白さを感じられる人も向いていると思います。性格的には何事にも真摯で素直な姿勢で仕事に向き合える人がいいですね。海外事業も拡大しており、中国やベトナムなどにある企業や工場との協力体制も構築していますので、グローバルに活躍したい方も歓迎です。
FA・エレクトロニクス事業部の仕事は非常に幅広いです。さまざまな経験・知識を身につけられますし、応用がきくエンジニアになれるでしょう。
資格取得を、部署を挙げて積極支援
わたしたちの部署で積極的に支援しているのが、資格取得です。機械設計技術者、機械・プラント製図技能士、3D-CAD利用技術者などの資格試験にチャレンジしてもらっています。取得した資格を名刺に記載できるので、技術力のアピールにもなりますし、本人の自信にもなりますからね。若い社員には、特に積極的に声を掛けていますね。
あと、これは当社のすべての部署で言えることだと思いますが、人を孤立させないことに留意しています。例えば帰るときに残っている人に声をかけることは徹底しています。また業務での顔だけではなく、プライベートでの相談も受けやすいよう、誘われた飲み会にはよほどのことがない限り参加するようにしています。プライベートで悩みがあると、仕事に集中できないこともありますからね。
1991年入社。航空機の治具設計に携わった後、FA・エレクトロニクス分野のお客さまを担当。食品、通販、タイヤメーカーのような重量物から、薬品メーカーのような軽量物と、幅広い搬送物や環境条件に対応する一般物流の搬送設備設計、半導体製造工場向けクリーンルーム環境の搬送設備設計などを担当する。最も多くの携わった設計業務は、半導体製造工場の搬送設備設計。自動倉庫設計、多軸搬送機械設計などの開発設計を手がける。
