社員インタビュー

種子島宇宙センター発射場で
H-ⅡA/Bロケットのブースター
電気系試験を作業指揮

Yuki I.(工学部 電子情報工学科 卒) 2011年入社 東京事業部 産機航宇部

ロケットのブースターの電気系試験を作業指揮

H-IIAロケット、H-IIBロケットに搭載されるSRB-Aというブースター(ロケット発射時に用いられる補助固体ロケット)の電気系試験の作業指揮(TC)業務を担当しています。わたしが担当するのは、ブースターに搭載されている姿勢制御用のノズル制御システムが、ロケットからの指令通り動作するかどうかなどの試験です。作業場所は種子島宇宙センターの発射場(射場)です。このロケットに宇宙ステーション補給機「こうのとり」を積載し、宇宙ステーションに実験装置や研究資材、宇宙飛行士の生活に必要な物資などを運搬するのです。

携わっている電気系試験のTC業務だけではありません。射場での試験を遂行するために欠かせない試験用治具の設計や保全、そして最近では非破壊試験のTC業務や非破壊試験設備の法定管理者も担当しています。そのために「第1種放射線取扱主任」という資格を取得しました。ちなみにここでいう試験用治具とは、大容量の電源や模擬火薬などを指し、一般的な電気系試験でイメージする治具とは大きく異なります。

イプシロンロケット初号機の打ち上げシーンは今でも鮮明に

一番印象に残っているのは、2013年に打ち上げられたイプシロンロケット初号機を担当し、射場作業の現場に立ち合えたことです。初号機ということもあり、課題が山積していたのですが、みんなで一丸となって課題をクリアしていきました。ロケットを作り上げているという空気感をヒシヒシと感じることができました。無事空に打ちあがった時の達成感は、今でも鮮明に思い出すことができます。

入社して学んだことやこれからの目標

専門外の知識を集めることで、広い視点から自分の専門分野を見ることができるようになることを学びました。わたしが担当しているのはブースターの電気系試験ですが、火工品という異なる専門分野について知ることで、自分が携わっているノズルの電気制御に関する部分の試験について、より理解を深めてかかわることができるようになったと感じています。ロケットは1基を打ち上げるために120億円もの大金が掛かるビッグプロジェクトです。射場での点検は、打ち上げを成功に導くための最後の砦の様な役割を担っているため、ミスは許されません。

わたしが目指しているのは、ひとつの分野を極めた専門特化型のエンジニアではなく、ひとつの専門分野を持ちつつ多くの分野に顔の利くエンジニアです。もっと知識の幅を広げていきたいと考えています。

タマディックのいいところ

航空機の設計に携わって何十年の先輩がいるなど、社内に各分野のスペシャリストが揃っているところです。社内研修や外部専門機関による教育(通信教育)、OJT制度など、スペシャリストを育ててくれる制度も整っています。やりたいことが見つけられる、すでにやりたいことがある人は、第一線で活躍できる環境だと思います。私自身がその証明です。やりたいと思っていた仕事に携われていますので。また、定時後や休日には、自分の趣味を楽しめる時間を取ることもできます。

学生へのメッセージ

どんなに小さなことでも、自分の実体験や経験を存分にアピールすることをお勧めします。経験したことを話すことで、自分のパーソナリティを伝えることができると思います。わたしはものづくりが好きということを伝えるために、趣味のDIYや電子部品を使った工作の話をしました。そこから話が広がり、面接担当者とさまざまな話ができました。

取得した資格

「第1種放射線取扱主任」放射線障害の防止について監督するための資格です。ブースターは製造後にX線(放射線の一種)による非破壊検査を実施し、内部にきずや欠陥がないか調べます。放射線を取り扱う施設では、この資格を持つ人を必ずひとりは選任する必要があります。資格取得後は、非破壊試験設備の法定管理という新しい業務を担当するようになり、仕事の幅を広めることができました。

一日のスケジュール
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