社員インタビュー

ヘリコプタや航空機の
操縦系統に関する機器を設計

Shintaro T.(電気制御システム工学科 卒) 2015年入社 航空・宇宙事業部 第1技術部

航空機設計はオンリーワンのものづくり

ヘリコプタの操縦系統に関する冗長度管理設計を担当しています。操縦系統は、機体の運動を制御するために必要なスティック(ローターを傾けるための機器)や、スティックの入力を舵面やローターに伝えるアクチュエータ(油圧などにより作動する機器)などの機器から構成されています。航空機やヘリコプタなどは、これらの機器がひとつ壊れても飛び続けられるよう同じ機器を2~3個用意しています。これを冗長化と呼び、ケースに応じて冗長化した機器のひとつを選択したり、操縦系統から除外したりする冗長度管理システムを設計しています。

現在の仕事は2017年4月から携わっていますが、それ以前は先進技術を実証する航空機の開発に携わっていました。航空機を開発している国内メーカーは限られています。したがってその機器設計に携われる人も限られています。自動車やスマートフォンなどのように、国内に複数メーカーがあり、一般にも普及している身近な製品ではありませんが、それだけにオンリーワンのものづくりができることがこの仕事の楽しさだと感じています。

自分が手掛けた航空機が初飛行を迎える

現在のヘリコプタ業務の前にかかわっていた航空機は、2016年に初飛行を行いました。自分が手掛けていた仕事が完遂し、お客さまに納入され初飛行したというニュースを聞いたときはやりがいを感じたとともに、「ついに空を飛んだんだ!」という大きな感動に包まれましたね。新機種の初飛行に立ち合えるのは珍しいケースです。ラッキーでした。

入社して学んだことやこれからの目標

航空機の設計に携わりたいと思い、タマディックへの入社を決めました。実際に携わってわかったことは、航空機はわたしが担当している操縦系統をはじめ電装系統、推進系統などの設計を担当するエンジニアや、実際に機体を操縦するパイロットなど多くの人がかかわって造られていることです。

各系統のエンジニアはそれぞれ、機体の操縦性や装備品の艤装性(装備品を取り付ける工程)などについて専門的な知識と考えをもとに、日々設計業務に携わっています。そしてパイロットは、実際にそれらの装置を操作する視点から意見を出してくれます。だからこそ、自分が担当している系統のことだけではなく、ひとつの機体として捉えたとき、自分たちが考えている操縦系統の設計は、「電装系や推進系、そしてパイロットにおいても本当に妥当か」という視点に立ち、取り組まなければならないことを学びました。今の目標は、ヘリコプタをはじめとする回転翼機に対する知見と機体運用について、まずは広く理解することです。

タマディックのいいところ

年に数回、5~10日ぐらいのまとまった休みを取ることができるところです。わたしはまとまった休みがとれると、長距離ドライブ旅行に出掛けることが多く、昨年は四国に行きました。リフレッシュができるので、仕事とプライベートのメリハリがつけやすいです。また、航空・宇宙事業部の拠点となっている小牧南事務所は2017年に開設したばかりなので、すごくきれいで設備もユニークです。設計業務は長時間座り続けることが多く、腰痛予防と運動不足解消のためにバランスボールや昇降機型事務机などが置かれています。さらに、滑走路をモチーフにしたフロアカーペットや、会議室の壁には航空宇宙開発の歴史年表がデザインされており、航空宇宙好きには嬉しい(!?)オフィスです(笑)。

学生へのメッセージ

社会人になって自分はその会社でどんなことで頑張っていきたいのか、ということに対して自分の考えを整理して、決意を持って就活に望んでほしいと思います。わたしがタマディックに入社したのは、航空機の設計に携わりたいと思ったから。その思いは面接でも伝えました。やりたいことだったら、どんなに大変なことも前向きに頑張れると思います。

仕事で使っているツール

「赤色ボールペン」と「10cm定規」このふたつは、設計の仕様変更を制御プログラムに盛り込む際、変更箇所を明確化するために使用しています。やはり赤のボールペンで書かれていると、パッと見てわかります。定規も、きれいな線を描くためには欠かせません。制御プログラムなどは他の人が開発しているため、わかりやすく伝えることが大事です。それにより仕事の効率も上がります。

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