シニアエンジニアインタビュー

設計から納品まで全てを担当
完成品に近い場所で
幅広い知識が身につく仕事

事業本部
FA・ロボットテクノロジー事業部
エレクトロニクス技術部 部長
大江 千太

お客さまは国内大手電機メーカー。主な業務はエンジニアリングと設計製作

FA制御機器や生産設備機器におけるエンジニアリングと設計製作が主な業務領域です。エンジニアリング業務では、電子回路設計や制御盤・ユニット設計、プリント基板設計、ソフトウェア開発、試験評価などを担当します。設計製作では、試験・検査装置や制御装置、システム製品、プリント基板などの製作を担当しています。設計したものを評価し、組み合わせてシステムとして製作して納品するという、エンジニアリングの上流から最終までのすべてを、わたしたちで手掛けています。

FA制御機器では、国内大手の電機メーカーであるお客さまが展開するPLC(プログラマブルロジックコントローラ)の開発と設計がメインになります。PLCは、工場用の産業機械から信号機やエレベータといった身近なものまで、あらゆる設備や機械の制御に使用されています。そして、PLCの情報をグラフィックで表示し、各種データの変更などの表示設定を行うHMI(ヒューマンマシンインターフェース)という機器や、これらの技術を組み合わせて制御する産業ロボットなどの設計開発そして、PLCの特性を活かした展示会用デモ機の研究開発なども積極的に行っています。

製品として世に出て行くまでのすべて担当できる

わたしたちの部署では、航空機や宇宙機器、自動車といった誰もがすぐにわかる製品のものづくりをしているわけではありません。しかし、開発する製品が完成するまで工程すべてを、最初から最後まで自分たちで担当できるやりがいと面白さがあります。

どの産業においても同様ですが、お客さまからいただいた仕様を確認し、その仕様をすべて満たせるよう設計し、そして仕様が満たされているかを検証するまでが、わたしたちの業務の大きな流れです。航空機産業や自動車産業では、何万種類もの部品を製作したり、完成させるまでにいくつもの工程が組まれているため、構造的にひとりの人間だけで開発や設計をすべて担当することはできません。しかし、わたしたちが手掛けるPLCなどは、自分たちで構想・開発・設計・検査を行い、検査に合格したらそのまま製品として世の中に出ていきます。完成品との距離が近く、あらゆる工程を担当できることは、この産業ならではの魅力だと思います。

エレクトロニクス分野に興味があり、幅広い知識を得たい人に来て欲しい

エレクトロニクス分野に興味があることが第一条件です。学生時代に電気・電子の分野に進んだ人であれば分かると思いますが、この分野は大量のレポートを作成することが多く、苦労したことも多いと思います。しかし、これは業務においても同様です。求められる量や精度、クオリティも上がり、学生時代以上に苦労することも多くなることもあるでしょう。ですので、この分野に興味があるに越したことはありません。そして、いろんなことができるエンジニアになりたいと思う人も、ぜひ来て欲しいです。ひとつのことを突き詰めていく事も大事ですが、その分野に加えて他の領域にも知識があると、仕事の幅はもちろんエンジニアとして見える世界も変わってきます。例えば大学でソフトウェアを専攻していた人の場合、回路設計などハードウェアの設計業務にも携わってもらい、そういった経験を積んでソフトウェアの開発業務を担当するようになると、知識に奥行ができ、より付加価値の高い仕事ができるようになります。

人の本質を見つけ、開花させていくことに注力

わたし個人としては、育成という言葉はあまり好きではありません。そうではなく「人間」として開花させることに注力しています。例えば、人と話すのが苦手なメンバーの場合は、まずは1対1でじっくり話をする時間を取ります。こちらが自分のことをさらけ出して話をすると、相手もだんだん自分のことを話し出してくれます。仕事と離れた場所で、ざっくばらんな雰囲気の中で腹を割って話をすることもあります。そのようなことを行っていくうちに、「実はこういう一面を持っているんだな」「こういうことが向いているかもしれないな」といったその人間が持つ資質、本質が見えてきます。あとはその資質、本質が活かせるような方向付けをすれば、技術や知識は付いてくると思うからです。

方向付けの後は、学んでもらう環境を作ってあげること。例えば、電気系の資格試験の勉強する時、学んだことを活かせる仕事やシチュエーションがあれば、吸収する速度も上がっていきます。そして、まずそれを得意になってもらうと自信が付きますよね。そういった過程を経て、いろいろなことができるエレクトロニクスのエンジニアを目指してもらいます。そのための教育もしっかり行います。

プロフィール

小学5年生の時にラジオキット製作にはまり、電気電子の道に進むことを決意。就職情報を見てタマディックに応募。これまでのキャリアで最も思い出深い仕事は、携帯電話向けのPLC設計に関するもの。課長に就任した際には、請負業務を増やし売上を拡大するため、いまの部署がある大曽根事務所新設にも尽力する。